俺が取るてっぺん

イケメンに弱い系女子。ハイカースト男子厨。

田中樹の10000字インタビューを読んだ。

Jr.のとき、デビューしたら10000字インタビューを読めることを楽しみでもあり、怖くもあった。正直SixTONESの10000字インタビューは怖いもの見たさみたいな記事になるんじゃないかというのはもうJr.の頃から思っていた。

そもそも私の好きな人の10000字しか読まないということもあって、私が過去読んだ10000字はジャニーズWESTなのだけれども、かなりぶっちゃけるなと思った。4人だったところが7人に変わったという誰もが興味のあるストーリーがあったこともあり割とそのときの状況が全員の視点から鮮明に書き出されていた。濱ちゃんはやんわりだけどBOYSだったときの話もしていたし、BADもベテランの話をしていた。これを前例にしてみるとSixTONESなんてどんなもんが出てくるんだろうかっていう怖さと興味はあった。

 

本題だけど、田中樹の10000字はぶっちゃけているようで何もぶっちゃけていないのである。

これは悪い意味ではなくて、口のうまい田中樹っぽい、誰も傷つけない田中樹という人柄が全面にでていた10000字だった。

 

結構ネタバレなので、ここからは先熟読したいというかたはそっと閉じてまずMyojoを買ってください。

 

まず序盤からインタビュアーは樹に家族についてきいている。田中樹という人物はこれまでの苦労を考えると正直田中家であるということが強みにもハンデにもなった部分がある。それを最初から聞いているのである。もちろん直前にJr.維新のインタビューで「田中の時」なんて標語掲げるぐらいもう田中聖の弟であることをハンデに思っていてだけどそれでも俺は田中なんだ、どやっていうのはすでに語っていることではある。もちろんJr.維新よりインタビュー文字も長いのでその時の状況を事細かに説明している部分はあるけど核心としてJr.維新以上のことは語っていないように思う。

聖が捕まってしまったとき、自分から離れていく人がいて、その中で離れていかなかった逆に一歩近寄ってきてくれた河合や桐山、風磨そして何よりメンバーのことを本当に大事に思っているんだと思った。この時、樹はジャニーさんに「YOUはYOUだよ」と言ってもらえたことで、また一段とジャニーズ事務所というものを愛したんだと思う。良くも悪くも、踏ん切りがつかずいつまでやろうかと考えていた樹が、この仕事でやっていくと腹をかかったのもこの時期ぐらいからではなかろうかと思う。

もちろん今回新しい話はあった。高校に行くのもしんどくなって学校をズル休みしたこと、ママから辞めたかったら辞めてもいいといわれていたこと。田中樹も人間だし、いろんなことを感じたし思ったし苦しかったんだろうと思う。でも彼は事実は話しているけれど自分がその中でどう思っていたのか、「しんどかったけど結局辞めないって思った」こと以上のことは語らなかった。

 

そしてファンの中でも話題になった去年の5月1日についても質問されている。かなり攻めてる質問だと思った。この質問は北斗にはしていなかったし、多分インタビュアーも田中樹だからした質問だと思う。だけどここでも真実は言わなかった。この真実は今言わなくてもいいと彼は答えたがこれはSnowMan、タッキーいろーーーーんな人を考慮して今じゃなくてもいいと答えたんだと思う。ここまで膨らみをもたせるということはもちろん5月1日になにかあったのは間違いないと思う。きっとデビューもこのときほのめかされていたんじゃないかと思う。そんなことをファンに気づかせつつ、真実を言わない樹は本当にいままでのブログと同じだけど口が上手い人だと思う。多分だけどこの事実は一生樹は語るつもりは無いんじゃないかと思う。でもそれでいいと思う。きっとデビューするタイミングがどうだったかなんてもうこの先気にならないぐらい大きい存在になってやるってことだと私は解釈している。

 

そしてなにより、一番今回のインタビューで意外と一番語っていた内容は「SixTONES」について。もちろん組むまでも色々あったし、組んでからも5年もたってるし、話す内容はあるに違いないんだが、Jr.維新では語ってこなかった内容だと思うので、かなり興味深かった。

バカレア当時かなり波に乗っていて、正直私もあの時期Jr.が格別好きだったわけではなかったけれどそんな私も名前がわかるぐらい6人の波が来ていた。映画化も決まってSUMMARYにもJr.ながら6人で出演。こんなの周りももうこの6人きたなと思っていたのだから本人が思っていないわけがない。そんな中からの北ジェと残り4人となり後に個人戦の時代に突入するのである。あの時ガムシャラでとっても久々に6人で歌ったときの6人のインタビューは忘れられない。あんなに6人でいることが大好きで新幹線で号泣までしたのに、以前6人でやっていたときとは違う、もうこの6人に縛られなくてもいいと思うというところまで言っていたのが印象的だった。私はなんであんなことみんなが言っていたんだろうとずっと思っていたけど、樹の10000字を読んですべてが腑に落ちた。一度6人でいることを大人たちに離されて、君たちは6人でいるもんじゃないというところまで感じていたからこそ彼らはこの6人ではだめなんだと他己評価がそういう結論なんだったらということを強く感じていたトラウマがあるからなんだと思った。6人でいたいけど、この6人でいても大人たちは推してくれない。それを感じていたからこそ自分の口で自分たちがもっと売れるためにあんな発言をしていたんだなと思った。

6人になりたいとジェシーが最初に言ったことは前々から知ってはいたけど、みんなこんな気持だったっていうことを知ってジェシーが6人になりたいといったと思うと、確かにジェシーはとんでもない勇気を持った人だということがわかる。大人たちに離されたのに、みんなトラウマになっているのに、みんな売れたいというプライドがあるのに、しかもちょうど6人になりたいと発言した頃のジェシーはジャニーさんからかなり推されていた。そんな中で一度もうダメだと思った6人でいたいと言ったジェシーはやっぱりとんでもない行動力と勇気がある人間なんだと思う。そう思うとみんながジェシーについて行く気持ちもわかるし、最後の決断はジェシーにさせるというのもすごく納得する。

 

あとこのインタビューですごく田中樹っぽくて、そしてファン思いだなと思ったフレーズがある。

「ざまあみろ!」

これは素行が悪いと言われていた彼らや「田中」である「森本」であるという部分を引き合いに出されて、大丈夫か?と散々言われ続けて多分いろんなところからデビュー出来ない、とか言われたんだと思う。ボロカスに言われてきたと本人も言っているし、冒頭にも言ったとおり、きっと樹のもとから去っていった人もいてそんな人達まるごと含めて彼はデビュー出来たときの感想が「ざまあみろ!」なのである。

私は田中樹が担当なのでその目線でいうと、これはデビューできたときに私ですら思った、オタクもそう感じたので、本人はよっぽど思ったに違いない。ファンをしていた私ですら、他のオタクからSixTONES大丈夫なの?(笑)と言われることすらあったので、そんなオタクの気持ちもすべてすくい上げた「ざまあみろ」だった。そして同じことを思ったというのがすごく嬉しかった。彼は自分のことを性格が悪いのでこう思いましたと言ったが、そんなことを言っている時点で悪くない。多分今まで樹がうけてきたいろんな外敵からの言葉を想像するにこの言葉が一番スカッとするし、しっくりもくる。見返してやった!という思いが人一倍強いんだと思う。自分の敵になったことを絶対に後悔させてやると思いながら活動していた田中樹が最強じゃないわけがない。

 

きっとそんな負けず嫌いな気持ちはデビューしても変わらないと思う。むしろデビューをしてより世間の知名度も高くなって、今までは近くの大人からの言葉だったのが、知らない世間の言葉となって心無い言葉を耳にすることも増えるかもしれない。だけどこれからも見返してやる、大きくなってやるという気持ちを田中樹が持ち続けてくれる限りこの人を応援して間違いないなと思い続けることができると感じた。

 

私の推しは強くてかっこよくて、仲間思いで、自分が大変なのに周りが見えていて、馬鹿なふりしてめちゃくちゃ大人で、最強で最高の人なんだってことを教えてくれる10000字でした。

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